VALORANTを配信していて一番効いたのが、ゲームを動かすPCと配信処理(OBS)を動かすPCを分ける「2PC配信」構成でした。この記事では実際に組んだ構成と、途中でハマったポイントを共有します。
なぜ2PC構成にしたか
1PCで配信していた頃は、重い場面でゲーム側のフレームレートが落ちる、配信のエンコードが追いつかず映像がカクつく、といった負荷の奪い合いが起きていました。ゲーム用PCの負荷とは完全に切り離して配信処理を回すために、2台目のPCにOBSの役割を移す構成に切り替えています。
音声まわりの構成
音声はゲーム用PC側でVoiceMeeter Bananaを使い、マイクとゲーム音をミックスしたバスを作って、そこから3.5mmケーブル1本で配信用PC側のライン入力に送っています。配信用PC側のOBSはこのライン入力を1つのオーディオソースとして受け取るだけなので、構成としてはシンプルです。
ここで一度、ケーブル経由の音声に「ジー」というノイズが乗る問題が出ました。原因はグラウンドループ(2台のPCの電源経路の電位差)で、オーディオアイソレーター(安価なパッシブ製品)をケーブルの間に挟むことで解消しています。ノイズ系のトラブルは設定を疑う前に、まずこの手のアイソレーターで物理的に切り分けてみるのが早いです。
複数プラットフォームへの同時配信
TwitchとTikTokの両方に同じ配信を出したかったのですが、TikTok Live Studioは仕様上、他のプラットフォームへの直接のマルチ配信送出とは相性が良くありません。そこで、OBS側でNDI(Network Device Interface)出力用のプラグイン(DistroAV)を使い、OBSの映像をNDIソースとして流したうえで、TikTok Studio側でNDI Tools Webcamを仮想カメラとして読み込んで配信する、という構成にしました。
流れを整理すると:
- OBS(配信用PC) → DistroAVでNDI出力
- NDI Tools Webcamで仮想カメラ化
- TikTok Studioが仮想カメラとして受け取り、TikTok側へ配信
- 同時にOBSは通常通りTwitchへも配信
こうすることで、OBS側は1系統の処理をしているだけなのに、Twitch・TikTokの両方に同じ画作りで配信を出せるようになりました。
まとめ
- 負荷分離のために2PC構成は効果が大きい
- 音声はVoiceMeeter Bananaでミックス→ケーブルで送るだけのシンプル構成で十分。ノイズが出たらまずアイソレーターを疑う
- 複数プラットフォーム同時配信は、NDI経由で「OBSの映像を別ソフトに仮想カメラとして渡す」発想にすると解決策が見えやすい
構成や設定で気になる点があれば、配信中のコメントやSNSで聞いてもらえれば答えます。